キッチンやトイレの寿命は?住宅設備の耐久年数の一覧表
我が家の日常生活を支えてくれる住宅設備。
「住宅設備」と一言で言ってもその種類と役割は多岐に渡ります。
代表的な設備を挙げると「キッチン」「トイレ」「バス(浴槽)」などが思い浮かぶと思います。
何事もなく生活を送ることが一番良いですが、物には必ず「寿命」が存在します。
住宅設備も例外ではありません。
寿命を迎えるとほとんどの場合、何かしらの不具合が発生します。
不具合を抱えたまま使用を続けると思わぬトラブルに繋がる恐れもあります。
本記事では代表的な住宅設備の種類と目安となる耐久年数についてまとめています。
今後の買い替えの目安、またはリフォーム計画の参考にして頂けると幸いです。
コンテンツ制作者 | 株式会社宮地工務店 |
---|---|
静岡市葵区にある宮地工務店は創業60年以上。地域に根差した工務店です。 |
住宅設備の種類と耐久年数
住宅設備は我々が日常生活を快適に過ごすため、必要不可欠な設備です。
どこか一か所でも不具合が生じると生活に支障をきたす場合もあります。
何の前触れもなくある日突然故障する場合もありますが多くの場合、何かしらの故障前兆サインが設備から発せられます。
全てではありませんが前兆サインが発せられるのは、おおよそ設備の耐久年数を迎える頃で、時期を迎えたら注意する必要があります。
事前に目安となる各設備の耐久年数を把握しておくことで、その後の対応もスムーズに進められるのではないでしょうか?
ここでは代表的な住宅設備の目安となる耐久年数をご紹介していきます。
住宅設備 水回り編
システムキッチン | 耐久年数:10年〜20年 |
---|---|
ユニットバス | 耐久年数:15年〜20年 |
トイレ | 耐久年数:10年〜15年 |
洗面化粧台 | 耐久数:10〜15年 |
給湯器 | 耐久年数:10〜15年 |
※あくまで目安であり使用状況により異なります
メーカーが調査・実験を行い「この期間であれば問題なく使用できる」と公表している年数のこと。
似た言葉で「耐用年数」というのがあります。
これは「資産価値を算出するための期間」という意味があります。
システムキッチン
システムキッチンの耐久年数は10年〜20年です。
しかし、これはあくまでキッチン本体の耐久年数であり、各キッチンパーツはご紹介した耐久年数より早く寿命を迎える場合が多いです。
使用頻度にもよりますが、このような不具合が10年を待たずに起こる可能性は比較的多い印象です。
ユニットバス
ユニットバスの耐久年数は15年〜20年です。
寿命を迎えるサインとして
このような現象が起きると交換のサインです。
また、浴室内のコーキングに問題が発生すると内部に水が入り込み腐敗の進行やシロアリ発生の恐れが出てきますので、そうなる前にリフォームを検討しましょう。
トイレ
トイレの耐久年数は10年〜15年です。
タンク式トイレとタンクのないタンクレストイレがありますが、双方ともに耐久年数は10年〜15年です。
便器に関しては陶器製でひび割れが発生しなければ使い続けることは可能です。
しかしながら、パイプやタンクなどの内部部品は耐久年数を待たずに寿命を迎える可能性があります。
水漏れなどを放置すると水道料金の増加など無駄な出費が発生する恐れがあります。
可能であれば、5年・10年など定期的な点検を実施することをおすすめします。
洗面化粧台
洗面化粧台の耐久年数は10年〜15年です。
物によっては20年前後使える可能性もありますが、現在の洗面化粧台は多機能な商品も多く存在します。
便利ではありますが、それだけ使用部品が多くなり部分的に寿命を迎える可能性があります。
ひび割れなどの不具合が生じた場合は状況に応じて部品交換や洗面化粧台の交換を検討しましょう。
給湯器
給湯器の耐久年数は10年〜15年です。
給湯器は設計標準使用期間(標準的な使用条件の下で、安全上支障なく使用することができる期間)は「10年」と定められています。
上記症状を確認したら寿命を迎えるサインです。
弊社お客様で実際にあったのが、年末に給湯器が故障しお湯がでなくて困ったという事がありました。
ギリギリ年内に交換が出来たので事なきを得ましたが、お湯が出ない年末年始を想像するとかなり気が滅入るのではないでしょうか。
そうならないよう、寿命サインを察知したら点検・交換を行うようにしましょう。
住宅設備 居間・寝室編
エアコン | 耐久年数:10年前後 |
---|---|
換気扇などの換気設備 | 耐久年数:10年〜15年 |
照明器具等 | 耐久年数:10年〜15年 |
建具(窓など) | 耐久年数:20年〜30年 |
※あくまで目安であり使用状況により異なります
エアコン
エアコンの耐久年数は10年前後です。
一見すると故障や寿命のサインかと思いますが、多くの場合はフィルタにゴミが溜まっているのが原因で起こる症状です。
定期的なフィルタ清掃を行うことによって改善されます。
また、室外機の周りを物で塞いでいるのも冷暖房の効きが悪くなる原因です。
上記症状が現れたら故障・寿命のサインです。
専門業者に点検を依頼し部品交換もしくは新調することを検討しましょう。
換気扇などの換気設備
換気設備の耐久年数は10年〜15年です。
特に注意が必要なのは15年以上経過している古い換気扇やレンジフードです。
ほこりの蓄積や電気コードの各部品の劣化により発煙・発火に至る恐れがあります。
このような症状が現れたら故障・寿命のサインです。
照明器具
照明器具の耐久年数は10年〜15年です。
ただし、設置場所により耐久年数は大きく異なる場合があります。
例えば、室内に設置されている場合と室外に設置されている場合では室外の方が寿命が短くなる傾向が強いです。
また、ランプや電球は定期的に交換する必要があります。
建具
建具とは「窓」「襖」「扉」などの総称で、建物の開口部に建て込まれているものを指します。
設置場所や種類により耐用年数は異なりますが
このような症状が現れたら寿命・交換のサインです。
なお、耐久年数経過を待たずに取り替える場合も多くあります。
防音性や防犯性を考慮し時代や環境の変化に合わせたリフォームを行う住宅も少なくありません。
不具合を抱えて使い続けるリスク
住宅設備のリフォームは大きな費用が必要になるため、何とか使えるところまで使いたい!と思い、不具合発生後も使い続ける人が少なくありません。
確かに、ごまかしながら最低限の機能で使い続けられるのであれば使いたいと思うのは当然の心理です。
しかしながら場合によっては想定外の事態が起こり、使い続けたことを後悔する人が少なくないことも事実なのです。
このようなリスクが挙げられます。
「傷口は浅いうちに塞ぐ」
これを徹底することで住宅への影響や出費を最小限に抑えることができます。
加えて不安やリスクを抱えず快適な日常生活を送るために必要なことなのです。
補助金を活用したお得なリフォーム
「キッチンや浴槽をリフォームしたくても費用が・・・」
そんな時は国や各地方自治体が推進している補助金制度の活用を検討してみましょう。
補助金額や条件など制度により異なりますが、通常で購入するよりもお得なリフォームを実現できます。
【補助金制度の一例】
住宅省エネ2023キャンペーン |
こどもエコ住まい支援事業 |
---|---|
地方自治体の補助金制度 |
住宅設備に関する補助金制度 |
※時期によって制度内容の変更又は終了している場合がございます。
住宅設備はキッチン・浴槽など物によっては100万円を超える高額な買い物になります。
補助金制度を活用することにより、出費を抑えたお得なリフォームを実現することができます。
ショールームに行ってみる
インターネットやパンフレットなどである程度の情報を仕入れたとしても、実際に商品を見たり触れてみないとイメージが湧きにくいかもしれません。
そんな時はショールームを活用しましょう。
ショールームでは商品が展示されており、実際に商品に触れて機能を確かめたり、専門スタッフのアドバイスをもらえたりなど、より鮮明にイメージ化することが可能です。
ショールームへ見学しに行ったとしても、その場で契約をしなければならないということは一切ありません。
理由は人それぞれですので気軽に足を運んで全く問題ありません。
また、メーカーごとに来場予約の有無など見学条件が異なる場合がありますので、詳細は各設備メーカーのHPで確認すると良いでしょう。
まとめ
以上、代表的な住宅設備の種類・耐久年数などのご紹介をさせて頂きました。
日々の生活を快適に過ごす上で欠かせない住宅設備の数々。
思わぬトラブルを招かないためにも、本記事でご紹介した内容をご理解頂けると幸いです。
なお、弊社では住宅設備点検隊「かいてき」という点検サービスを提供しております。
設備の劣化状況や不具合の確認などを行い、リフォームプランのご提案やお見積書の作成を行います。
創業60年以上の実績と培ったノウハウでお客様の理想リフォーム実現のお手伝いを致します。
ご興味・関心のある方は是非お気軽に弊社までご連絡下さい。